今から50年ほど前の「日本ロール」という会社の労働争議を描いた40年以上も前の映画。
たまたまyou tubeに「Slave Factory」という表題でアップされているのを目にした。
10000人以上の労働者が出演し、劇団民芸や文学座が協力し、宇野重吉、杉村春子、志村喬、前田吟、日色ともえなど豪華キャストが演じる、労働組合が力を持っていた「昭和」の「活劇」である。
この映画を見た現代の若者が「今のオレの職場もドレイ工場だ」と言ったとか。
確かに、仕事にありつこうとしても非正規しかないし、労働者、労働組合の連帯という意識が希薄化している現在、考えようによっては50年前よりもヒドイ状況といえる。
労働者派遣法の改正は頓挫し、労働契約法の有期雇用規制も中途半端だし、現在の「ドレイ工場」であるブラック企業をなくすためにも、労働者の団結が不可欠なことはわかっているんだけどね。