総選挙での大きな争点を「原発」「消費税増税」「憲法」の3点とする。
これらの争点に対する世論は、原発反対が多数派、消費税増税反対が多数派、改憲は問いのしかたによって五分五分といったところだろうか。
しかし、マスコミの選挙予想では、これらの政策の賛否とは違った投票行動をとる有権者がむしろ多い。
政党が口にする公約の実現可能性について有権者はそもそも懐疑的であり、「どうせ原発はヤメラレナイ」「どうせ消費税増税はサケラレナイ」とアキラメている人も多いのかも知れない。
他方で、多党化による影響で、今度の選挙は死票が増えることが予想される。有権者としては、自分の票が死票になることは避けたいだろうから、勝つ可能性のある候補の中で、少しはマシと考える候補を選択するのだろうか。
投票行動の第一が政策の是非ではなく、そのときそのときの「風」なのだろうか。コイズミ旋風、民主党の政権奪取選挙に続いて、今度は「第3極」と言われたが、当初の勢いはしぼんでいるようで、果たしてどんな結果になるのか。