久しぶりに弁護士会の臨時総会に出た。
法律相談センターの移転が議題に上っていたので、顔を出してみた。今のセンターは栄の中日ビルにあるが、ビル自体が夜7時に閉まるので夜間相談ができないというのがネックになっていた。それと、人の流れでいうと栄よりも名駅の方が圧倒的に多いということで、名駅前の大東海ビルへ来夏移転することになった。
ただ、相談数の減少傾向は全国的なものであり、夜間相談を始めたからと言って、また駅前に移転したからと言って、好転するとは思えない。それに中日ビルと比べて知名度に劣る大東海ビルになるのだから、よほど宣伝広報をしっかりしないと、市民の支持は得られないだろう。ともかく、この議題は、ほぼ満場一致で議決された。
もう一つの議題は、副会長の報酬問題。愛弁の副会長は5名で、ほぼ専従職だが、無報酬である。事務所を1年空けてもイソ弁などが事件を回すことができる立場の弁護士でないと、副会長職は務まらない。最近の弁護士の急増と仕事の激減という事情に鑑みて、副会長職のなり手が少なくなっていることが背景になって、せめて月額××万円を支払いたいという理事者提案に対して、反対論も出たが、結局は、圧倒的多数で可決された。弁護士会の会務は、それぞれの弁護士の無償奉仕でなされており、会長が無報酬なのに副会長が有報酬というのはおかしい、××万円ポッチの報酬で副会長に出る出ないを決める弁護士がいるのか、弁護士会費は高額であり、これを節減するなり、新人弁護士に対する会費減免を優先すべきだ、という意見にも理由はある。弁護士会の収入の中から何を優先して支出するのかは、個々の弁護士の経営状況が切迫する中、今後、いっそう議論が噴出するところだろう。