昨日は、名張どくぶどう酒事件の再審請求人、奥西勝さんの87歳の誕生日。
名駅前で宣伝行動をした。
あいにくの雨の中、支援団体の人たちが、奥西さんのメッセージを87枚のボードに1字1字記載されたものを掲げて、道行く人たちに一刻も早い救出を訴えた。
事件発生からもう52年。八王子医療刑務所のベッドに横たわる奥西さんに残された時間はあまりにも少ない。
疑わしきは被告人の利益にという鉄則が守られたならば、すでに第5次再審のときに再審無罪が確定してしかるべき事件である。第7次再審では、毒物問題を巡って、高裁と最高裁との間を往復しているが、死刑判決で証拠とされた毒物鑑定の疑問を検察官は解消しようとせず、いたずらに時間を稼いだだけである。最高裁はもはや根拠のない仮説で結論を先送りにしてはならない。