名張事件で、弁護人が年末に提出した意見書等について、検察官は7月末までに専門家の意見等を踏まえて意見書を提出するとの、上申書を最高裁に提出した。
しかし、検察官の毒物についての意見は、第7次の請求審段階からコロコロ変わってきており、まともな専門家の意見書というのは、前の最高裁段階で提出した平島意見書のみだった。しかも、差し戻しされてからは、その平島意見書には依拠しないとして、放棄されたシロモノだった。
奥西さんは、昨年の6月に医療刑務所に移送され、今や口からは全く飲食物を取れない状況にある。半年も待っていたら、命がない。そこのところを検察官はどう考えているのか。
もはや一刻の猶予もない。時間稼ぎは許されないのだ。