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高畑アクセス法律事務所



労働弁護士の変節?

岩波の雑誌「世界」2月号に、岡田和樹弁護士のことが掲載されていた。
岡田弁護士は、国労弁護団の中心で、都労委で不当労働行為を認めた救済命令をはじめて勝ち取った功労者である。しかし、その後、東京高裁でこの救済命令が取り消され、岡田弁護士は茫然自失となり、労働弁護団から去った。その頃、岡田弁護士の幼い愛児は病魔に冒され、短い命を終えたという。
そして、しばらく経って、岡田弁護士は舌を噛みそうな名前の外資系の法律事務所に赴任し、今度は、経営側の弁護士として、労働者の解雇を慫慂するような言動をしているという。
弁護士は、依頼者の利益を最大限擁護・実現するのが使命であり、その立場は労働側であれ経営側でも変わりはない。地方にいけば労働弁護団の団員でも、事件によっては経営側に付いて論陣を張ることもままあるのが実情だろう。
しかし、優秀な労働弁護士と誰もが認めていた岡田氏のような人が、全く立場を逆にして、経営側弁護士活動を再開したことは、やはり驚きを禁じ得ないことである。経営側弁護士の中にも、労働側の実情にも配慮して落としどころを探るタイプと、容赦なく経営の方針を遂行するタイプとがある。岡田弁護士が果たしてどういうタイプなのかは知らないし、立場を変えたのは思うところがあってのことだろうが、第三者からみれば、弁護士の「変節」という括りになるだろうし、残念なことである。
by accesstakabata | 2013-01-29 08:57
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