10年前の映画「精霊流し」。
中川コロナで1週間上映中だが、私が観たときの観客は4名。
さだまさしの小説の映画化ということだが、脚本もキャストも今イチ。失敗作だ。
舞台が長崎と鎌倉で、主人公の子ども時代と青年時代が行き来するのだけれど、整理がついていない。
田中邦衛と高島礼子が夫婦役で、高島礼子の妹役が松阪慶子って???。
内田朝陽と酒井美紀の主役コンビも凡庸だし、決めゼリフを強調する場面があざとい。
バイオリニストを目指して上京した主人公が、いきなり自動車の修理工場で油まみれで働いているというのが、全く脈絡がなく意味不明。
ストーリーを整理して、精霊流しの叙情をもう少し豊かに表現できなかったのかな?