国会も終わり、年末になって、安倍内閣は南スーダンにいる韓国軍に銃弾を無償供与して武器輸出3原則に風穴を開け、韓国には貸しを作ったとでも思っていたのか、
昨日は、「首相になって靖国に参拝する」というのが念願だったという安倍首相が周囲の反対も押し切って、靖国詣でをした。
マスコミは中韓の反発やアメリカの懸念を大きく掲げ、北東アジアの緊張が高まるおそれという実利的な観点から報道している。
靖国神社は、戦前戦中の軍事国家「大日本帝国」の維持施設であり、戦争遂行のために作られたものである。そして戦没者の宗教がキリスト教だろうと仏教だろうと新興宗教だろうと委細構わず、すべて国家神道における「神」として祀ることを強制する施設である。しかも、アジア太平洋戦争を主導した軍幹部や政治家と、赤紙一枚で徴兵された兵士もすべて一緒に、いわば加害者的立場の者も被害者もごった煮にしている施設である。靖国神社が、戦意昂揚につとめたその歴史的性格を深く反省して、また、戦争主導者は国家を危殆に瀕しさせた加害者として廃除する立場をとらない限り・・・それはこの神社のレーゾンデートルにもかかわることであり、もともと不可能なことであろう・・・安倍首相が、戦没者に対する尊崇の念をいくら述べようとも、絵空事に聞こえるのである。
靖国詣でをして嬉々としている安倍首相をトップに据えているのでは、来年の日本の針路はさらにさらに右へ舵を取ることは間違いない。
それでいいのか!