現代のいったん落ちると這い上がれない「滑り台社会」を描いた映画。
東京の私大に通う学生が、親が失踪し、学費滞納で大学除籍。下宿は家賃滞納で、即追い出され、ネカフェ難民に。即日払いのバイト、新薬治験のバイトを経て、ホストに。主人公修は「善意」の人なので、ホスト仲間を見捨てておけず、また、クラブに来た客の看護師がソープ嬢に転落したことに自責の念を持つ。ホストクラブの支配人にヤキを入れられた修はホームレスに救われる、というような展開。
確かに、親からカネが送られなくなった地方出身の学生はヤバいのだろうけど、ホスト映画になってしまってる点は大減点。
修を演じた中村蒼、茜役の大塚千弘は知らない俳優だったが、好演。ホームレス役に井上順がいい味を出している。