メーデーの集会・デモの後、観に行きました。
1948年の韓国済州島での虐殺事件を扱った映画「チスル」。
日本の敗戦により解放されたはずの朝鮮半島が、アメリカとソ連の冷戦開始により
南北に分断される。
アメリカ軍政下で南朝鮮だけで「選挙」がされることに反対した済州島の島民が反対して
暴動を起こす。これに対して、米軍と李スンハン政権は、済州島はアカの巣窟だとして、
島の焦土作戦を展開する。その際の一つのエピソードを映画化したものである。
南の軍事政権の迫害により日本に逃れ、
日本での徹底した差別に苦しんで、北朝鮮に希望を見出して「帰国」運動を展開し、
「帰国」を果たした北朝鮮では悲惨な現実に絶望する。
在日の人が歴史的・社会的に置かれてた状況を知らないとこの映画の意味はわかりにくいかも知れない。