高畑アクセス法律事務所



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馬で金儲けした奴ぁないよ

 大阪の会社員が、競馬で得た配当を脱税したということで、税務署から5億7000万円を支払えと言われ、訴訟で争っているという。
 この人、3年間で合計28億7000万円をつぎこみ、30億1000万円の配当を得ていた。このつぎ込んだお金をすべて必要経費として認めてくれるのであれば、所得は1億4000万円ということになるのだが、実務・通説では、はずれ馬券を経費とは認めないので、配当のほとんどを一時所得とみなされ課税処分をされたが、それを争っているとのこと。
 株式の場合は、あっちで得してこっちで損したという場合は、損益を通算して所得を計上するのだが、競馬などのギャンブルは、それを認めない。
 この人の場合、儲けを次々とつぎ込んだので、年収800万円の会社員なのに28億以上も賭け金を出せたのだ。そのうえ、5億7000万円も支払え、と言われても支払う能力もないというところだろう。
 昔、植木等の歌で「馬で金儲けした奴ぁないよ」というのがあったが、税金のことを考えたら、儲けられないものであることは確かなようだ。
 それにしても単純の収支では1億を超えるプラスになったこの人、競馬の予想屋になったら、いい線行くかも。
 
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by accesstakabata | 2012-11-30 15:41 | 弁護士から

映画「ドレイ工場」

今から50年ほど前の「日本ロール」という会社の労働争議を描いた40年以上も前の映画。
たまたまyou tubeに「Slave Factory」という表題でアップされているのを目にした。
10000人以上の労働者が出演し、劇団民芸や文学座が協力し、宇野重吉、杉村春子、志村喬、前田吟、日色ともえなど豪華キャストが演じる、労働組合が力を持っていた「昭和」の「活劇」である。
この映画を見た現代の若者が「今のオレの職場もドレイ工場だ」と言ったとか。
確かに、仕事にありつこうとしても非正規しかないし、労働者、労働組合の連帯という意識が希薄化している現在、考えようによっては50年前よりもヒドイ状況といえる。
労働者派遣法の改正は頓挫し、労働契約法の有期雇用規制も中途半端だし、現在の「ドレイ工場」であるブラック企業をなくすためにも、労働者の団結が不可欠なことはわかっているんだけどね。
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by accesstakabata | 2012-11-30 10:01

ニューハーフヘルス店には風俗営業法の適用なし!

マンションの1室にニューハーフヘルス店なるものができ、マンション住民がそれを撃退するために、風俗営業法に基づいて警察に対処を依頼した。
しかし、風営法での「性風俗関連特殊営業」とは、「異性の客」を対象とするものなので、同性を対象とした営業に風営法の規制は及ばないとのこと。
結局、この場合は、マンションの規約違反を理由に立ち退かせることはできた。
ま、イロイロな嗜好を持った人たちがいるから、法律も目配りしていかないといけないんですね。
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by accesstakabata | 2012-11-29 08:52

またまた新党

総選挙を間近に控えて、政党の離合集散が激しい中、昨日は滋賀県知事の嘉田女史が「日本未来の党」なるものを設立した。
これに「国民の生活が第一」の小沢氏、「減税なんたらかんたら」の亀井氏、河村氏と「みどりの風」の衆議院議員と前社民党の阿部氏らが合流するという。
ま、小沢さんが根回しをして、民主党脱党組を束ねたということなんでしょうね。それでも、脱原発グループが四分五裂しているよりは少しはマシかもしれません。
これで、総選挙の構図はおおむね固まったと言えるでしょう。
いちばん右には、右翼排外主義の「日本維新の会」と右傾化激しい「自民党」。ま、「みんなの党」も同類ですね。
揺れ動く保守・中道が「民主党」。宗教政党の「公明党」も中道ですかね?
そして、右から左までイロイロだけど「卒原発」シングルイッシューの「未来の党」。
旧左翼の「共産党」と「社民党」。
ま、護憲勢力が勝つことは望み薄ですが、庶民としては、せめて、改憲勢力が3分の2を超えず、安倍さんや石原さんが首相になることがないよう祈りたいと思います。
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by accesstakabata | 2012-11-28 08:30

斉藤和巳が現役復帰?

かつてのソフトバンクホークスのエース斉藤和巳が、来春にも現役復帰かというニュース。全盛期の松坂と互角以上に投げ合った勇姿が甦るか。杉内、和田がいなくなったホークスとしては、あの闘志を前面に出して、「負けない」ピッチングをするカズミの復活を期待したいところだが、ロッテのジョニー黒木も結局は復活にいたらず引退したし、過大に期待はできないだろう。摂津、大隣に新人の東浜の3本柱が確立できれば、そこそこやれるだろうし。カズミには、まぁ無理はしないでほしい。
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by accesstakabata | 2012-11-27 08:44

出生前診断

 胎児に染色体異常がないかどうかを妊娠時に検査する方法としては、羊水検査が一般的だったが、高額である上、流産の危険もあるとされていた。これに対して新しく母体血検査が始まり、比較的簡単に高確率で異常の存否を診断できるとされている。
 婚姻年齢が高くなり、妊婦も高齢出産が増え、出生率が少なくなっている中で、産まれる子どもが健康であってほしいと願うのは、もっともなことであろう。出生前診断をして陽性になった場合、妊娠中絶を選択する率が9割に上るという調査結果があったそうだ。これに対しては、生命倫理との関係で問題だ、障害児差別につながるとの意見もある。
 確かに、健常児であれ障害児であれ、それぞれに生を受け、それぞれに個性を活かして幸福を追求するのが理想である。しかし、年間30万件にも及ぶとされる人口妊娠中絶の実態は、経済的問題が大部分を占めている。一方では、「妊活」という言葉が生まれるほど、不妊に悩み、妊娠するために苦しい治療を受けている人たちも多い。赤ちゃんが天からの授かり物という「自然」な状態で産まれてくるものばかりではないのが現実だ。
 障害の蓋然性をかかえている胎児を産みたくないという妊婦の気持ちも否定することはできないし、手軽に検査ができるのであれば、やってみようと言う気になるだろう。
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by accesstakabata | 2012-11-26 11:29 | 弁護士から

女盗賊プーラン

インドの下層カーストで生まれた女性が10歳で結婚させられ、虐待を受け、盗賊に誘拐され、自ら盗賊になって虐待した男たちに復讐するノンフィクション。
この本が単行本で出た頃、A弁護士が読んでいたとき、「文庫本にでもなったら読んでみるさ」と言ったことを覚えている。で、文庫になっていたので、読んでみた。
人は、いつの時代に、どこで、どういう性別で生まれるかを自ら選択することはできない。プーランは、現代のインドの片田舎、カースト制度の身分差別が頑迷に残っている地域で女性として生まれたが故に、悲惨な虐待に遭い、盗賊になって初めて、人間らしさに出会った。文字の読み書きも満足にできない彼女が、自分も人間だということを訴えるこの自伝は、話しの展開が早すぎて追いつけないが、一読の価値はある。
プーランは、後に国会議員になったが、暗殺されたという。
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by accesstakabata | 2012-11-25 09:24 | 弁護士から

法律相談の無料化

全国どこの弁護士会にも法律相談センターがあるが、弁護士急増期にある今、相談数が激減している。
愛知県弁護士会でも最盛期からみたら半減である。サラクレ相談がピーク時の4分の1以下に減ったこともあるが、いちばんの理由は、無料相談の機会が増えており、30分5250円という「価格」では、法テラスなどの無料相談にたち打ちできないことにある。
すでに、弁護士事務所によっては、法律相談の無料化を試みるところも出てきた。
愛知県でも年6回の無料相談日を設けているが、恒常的に無料化するとどうなるのか。
弁護士の相談に委託料を支払っている自治体は、財政が厳しい折、その削減に努めているが、そもそも法律相談は無料というのなら、税金が原資である委託料など支払うのは論外ということになるだろう。さらに、法テラスも担当弁護士に支払っている相談料など不要ということになるだろう。
弁護士にアクセスしやすくなるという点では、無料化も大いにけっこうなことではあるが、副作用も大きい。
今までは、自治体の無料相談は事件性のないものが多く、弁護士会の有料相談は受任機会の多いものという「棲み分け」があったが、その区別もなくなってしまうかも知れない。
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by accesstakabata | 2012-11-23 16:24 | 弁護士から

「私が誘拐犯になるまで」(山下美加・著)

 オーストラリア人男性と留学中に知り合って結婚した日本人女性が「誘拐犯」になるまでの記録。ブログ記事を書籍にしたもので気楽に読める。本屋で、菊間千乃の「私が弁護士になるまで」の隣に並んでおり、こっちのほうが面白そうだと思って、手に取ってみた。
 国際結婚が破綻した場合、離婚法はその国によってさまざまであり、日本ではあたりまえのようにされている妻が子を連れて行方知らずになること自体を違法とするところも多い。離婚しても共同親権が原則で、夫に無断で国外=日本に子どもを連れ帰ったのが、オーストラリア法では「誘拐」として扱われているので、彼女がかの国に脚を踏み入れれば逮捕されてしまう。同様の例が、アメリカでもあり、こちらは実際に逮捕され、性犯罪の前科者と同様に脚にGPS位置情報の端末をつけられてしまったことがTVで報道されていた。
 日本は、子どもの従前の居住地に戻させることを原則とするハーグ条約を今のところ批准していないので、海外で結婚生活をした後に子を連れて日本に戻ったとしても、国内に居る限りは大丈夫だ。
 それにしても、この本の著者が支払った弁護士報酬はウン千万円!オーストラリアの弁護士報酬って、めちゃ高いんだナ。
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by accesstakabata | 2012-11-22 08:38 | 弁護士から

高学歴ワーキングプア

 私が学生のころは、国立大学の学費は月額1000円だった。
 したがって、家庭教師や塾のアルバイトを2,3やれば、学費と教科書代に加えてサークル活動やゼミ旅行の費用も賄えた。
 就職の心配もあまりせず、1年はモラトリアムとしての留年をする学生も多かった。
 しかし、今や大学を出たからと言って、安定した職につくことは難しいし、卒業時には奨学金という名の借金を百万円単位でかかえてしまうことも珍しくない。下宿生や私立大学では、親の援助がないと通うのは難しいだろう。
 大学院へ行くのも、決してキャリアアップのためではなく、就職ができないとか、指導教授の甘言に釣られてということもあると聞くし、なにより、その後の人生にとってマイナスにしかならないことも多いそうだ。
 大学が増えすぎたという事情もあるし、不況が長期化して日本自体が体力を失っていることもあるかも知れない。
 しかし、真面目に勉強したもの、努力したものが大概は報われるという社会でなければ、社会の発展はあり得ない。いつクビになるかもわからない非正規の仕事しかないのが当たり前という現状を変えていかないと日本の将来は暗いだろう。
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by accesstakabata | 2012-11-21 16:34 | 弁護士から


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